狂言をご存知?
能は面(仮面。おもてと読む)を使用する音楽劇で、舞踊的要素が強く抽象的・象徴的表現が目立つ。内容は悲劇的なものが多い。これに対し狂言は、一部の例外的役柄を除いて面を使用せず、猿楽の持っていた物まね・道化的な要素を発展させたものであり、せりふも含め写実的表現が目立つ。内容は風刺や失敗談など滑稽さのあるものを主に扱う。
狂言は、道理に合わない物言いや飾り立てた言葉を意味する仏教用語の「狂言綺語」(きょうげんきぎょ)に由来する。この語は主に小説や詩などを批評する際に用いられた(例;願以今生世俗文字業狂言綺語之誤 翻為当来世々讃仏乗之因転法輪之縁 白楽天)。この語が猿楽の滑稽な物まね芸を指す言葉として転用され、やがて上述の芸能の名称として定着した。一般名詞としても、滑稽な振る舞いや、冗談や嘘、人をだます意図を持って仕組まれた行いなどを指して狂言と言うようになった。
狂言で主役を務める者は能と同様にシテというが、脇役を務める者はアドといい、能のワキとは異なる呼称となっている。アドが複数登場する場合は、一のアド、二のアドと称したり、代表的な者のみをアド、それ以外を次アドまたはオモ(大蔵流の場合)、小アド(こあど。和泉流の場合)などと称したりする。集団で登場する場合は立衆(たちしゅう)といい、立衆を統率する者を特に立頭(たちがしら)と呼ぶ。一応こういう区別は存するが、実際には主(しゅう)、太郎冠者(たろうかじゃ)、すっぱ、亭主等、その曲その曲の役名で呼ばれることの方が多い。【ウィキペディアWikipediaより引用】
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